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【主観的審査】入札参加資格審査は客観的審査と主観的審査に分かれる 

はじめに

仙台行政書士法人のブログをご覧いただきありがとうございます。本年1月からシリーズで公共工事をテーマにブログを書いており、1月~2月のブログは主に公共工事を受注するための入札制度の概要や経営事項審査=経審を中心にしたテーマ、前回から入札をするための資格を得るための手続きである「入札参加資格審査」を取り上げています。3月8日のブログでは「入札参加資格審査は客観的審査と主観的審査に分かれる」と題し客観的審査について解説しました。今回は「主観的審査」を解説します。

 

(参考) 客観的審査については前回のブログ(2022.03.08)の【客観的審査】入札参加資格審査は客観的審査と主観的審査に分かれる を御覧ください

 

主観的審査とは?

主観的審査を理解するには、前回のブログで解説した客観的審査と比較するとよく分かります。客観的審査は経営事項審査=経審の総合点数(P点)で評価されます。経営事項審査は全国どこで審査を受けても統一のルールで行われるのが原則であり、総合点数(P点)は格付けをする際の基礎となる数値です。

総合点数(P点)は、規模の大きい企業が有利な点数制度となっており、都市部の大手ゼネコン・地方の大手などが高得点となりやすいです。庁舎や橋の建設など規模の大きな工事を請け負うには、人的にも資本的にも大きな企業であることが求められますが、これでは地元企業や小規模な企業にチャンスが有りません。

そこで、入札参加資格審査は客観的審査と主観的審査に分け、主観的審査においては自治体や公共団体の意向に合わせて加点・減点項目を設けることで総合的に建設業者を評価できるようにしました。こうすることで、地元企業や小規模な企業に格付けが上がるチャンスが増えます。

 

主観的審査の項目は役所や公共機関毎に異なる

仙台市の「仙台市競争入札参加資格登録要綱」にも主観的審査の加点項目が記載されています。

加点される例

例1:本店等の所在状況 商業登記簿上の本店又は建設業法上の主たる営業所の所在地が本市の区域内である場合は,総合評定値に 100 分の3を乗じて得た点数を加点する。

例2:みちのく環境管理規格認証取得 みちのく環境管理規格認証機構が認証したみちのく環境管理規格を取得している場合は,10 点を加点する。

この他、障害者雇用や従業員中の女性の割合などでも加点が有ります。

仙台市と同じ宮城県内の都市である岩沼市では更に地元の者の雇用、企業のボランティア参加実績なども加点対象としております。

 

このように、主観的審査の項目が有ることで会社の規模に関わらず格付けを上げるチャンスが増えますが、入札審査申請のための準備をより複雑化させます。公共工事の入札参加をして日が浅い又はこれから取り組む方は参加する自治体・公共機関を絞り、できれば建設業に強い行政書士のサポート得ながら準備を進めることをお勧めします。

 

*参考リンク

仙台市競争入札参加資格登録要綱

http://www.city.sendai.jp/keyaku-kanri/jigyosha/keyaku/kiteshu/documents/3-1-2_nyuusatusanka-touroku-youkou.pdf

岩沼市総合評価方式制限付き一般競争入札落札者決定基準

https://www.city.iwanuma.miyagi.jp/business/keiyaku/documents/R3_sougouhyoukakijun.pdf

 


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